ジョーカー良かった
貧富の格差が大きなテーマの根幹になってるけどいわゆる「底辺の暮らし」は少し演出てきに緩和された表現だったので、そこはファンタジーさを残してるところだなとホッとしたりモヤモヤしたり
ホアキンフェニックスの芝居はもちろん良かったがSF表現無しにこの映画が娯楽として成立してたのは物語の上手さとかセリフの言葉選びとかじゃなく、要所要所でポートレイト的に挟まれてくるキャラクターのカットなのかなと思った
アップがとにかく多く表情がすごく魅力的に写るようになっていて、元は特に優しい性格のジョーカーが人に対して感じるあいらしさとかそういったものが観てるこっちにも伝わって来るような感覚がある
人は本来はみんな優しいと信じていた人間が孤独と矛盾に打ちのめされ信頼を裏切られ自分が分からなくなってしまうことで逆に心がスッキリして生き生きとなる。自分自身を取り戻すことの落差がよかった
底辺描写はみんな好きだと思うけどそれについては、killingというアメリカドラマがあって底辺の社会を描いた感じではそっちの方がリアリズムがあって面白かった