<span style="font-weight:bold;font-size:xx-large;">亡国のイージスを見て</span>
日本の海上自衛隊の主戦力といっても過言ではない、
朝鮮民族(?)の革命家
タカ派の自衛官グループ
防衛庁の秘密工作部隊
らが、
国家のアイデンティティーを賭けて魂をぶつけ合う。
いやさすが阪本順治。
やってくれたね。
きっと普遍的なエンターテイメント性は薄い。
だけどそれを補って余りある巧さ。
すばらしい。
やれと言われればおそらくもっとエンターテイメント的な作品を作れただろう。
だけどそうしなかった事によって、
ヒットこそしなかったものの一本の名作が生まれた。
テロリズムクライシス物は正にハリウッド映画の十八番。
そのジャンルにあえて
エンターテイメント=”楽”
ではなく、
エンターテイメント=”興”
という、
まるで日本の時代劇映画の興奮を思い起こすような感覚を呼び覚ます作風で臨んでいる。
個人的にはやはり真田。
真田がアツイ!
とにかくアツイ!!
いつでもアツイ!
なにがなんでもアツイ!
問答無用でアツイ!
「ラストサムライ」とか言ってる場合じゃないよ。
まじ。
久しぶりに
真田広之ここにあり
といった感である。
なもんだから、
特に作品の狙いではなかっただろうけどちょっと和製「ダイハード」になっているのも面白い。
他のキャストもアツイ!
佐藤浩市
暑苦しいー(笑)
特に安藤政信は芝居が練れてきて良い。
ただ、安藤政信は朝鮮人テロリスト一味の役だった。
惜しい。
できれば
防衛庁の秘密工作部隊員の役をやって欲しかった。
確かに実際演じている役も魅力的ではあったが、キャラクターとしてもっと物語を動かす位置にいて欲しかった。
そこであの、
安藤政信の泣き
が威力を発揮できたはずなのに。。。