Amazon Musicにあるジェイミー・フォックス, Quvenzhané Wallis & Rose ByrneのI Don't Need Anything But You (2014 Film Version)を紹介します https://music.amazon.co.jp/albums/B07738LDZL?do=play&trackAsin=B07734QGRS&ref=dm_sh_N2MclNTFanUwirwaSyQ0pYFod

父のようになりたかった、と言うセリフがある。愛してくれる時間をないがしろにした父を嘲る意図もあったと思うが、孤独や悲しみを抱えて育ったビジネスマンに物凄くさしみる言葉だ

ふざけてるわけじゃないだろうけど、物申したい気持ちはすごくよくわかる。

おそらくほとんどの卒業生がこういったファイン系アートの方向で飯を食っていきたくてもいけないし、この展示で良い就職をする為の実績を残したい卒業生もたくさんいるはず。少なくとも僕が知ってる美大生の多くはそういう苦悩を経て社会人として普通の会社に就職して暮らしてる。

世間一般の理解を「理解できないのはセンスがないから」みたいなこと言って蔑ろにしてるひとこそ本当にセンスがないと思う。アートだからってなんでも裏切ればかっこいいわけじゃない、訴えかけたいものがあって真剣に向き合ってやってきてこれからの人生もかけて臨んでる出展者がいるんだからそれなりのものを出さなきゃいけなかったわけだけど、擁護してるブコメのほとんどが感動はしてないよね?するほどのものにはなってない、ファインアートとしてじっくりと鑑賞して味わうほど高いクオリティには仕上がってないと思うけど、どうだろうか。。

このDMで良いと思った人はちゃんと足を運んで、目にする作品群と比べてみて欲しい。僕が今まで見た卒展の中にはもっとたくさんの人が凄いと感じてくれるようなものもあった。アーティストにならなかった人が作ったものの中、で。

インターステラー

 

Amazonプライム会員特典になったからすぐ見た。やっぱり素晴らしいなあ

二組の親娘の物語が基本だけど、自分にとってはやっぱりマン博士のことがすごく印象深い。自らの死を目の前に怒りの炎を燃やし続ける困難さ、寂しさに負けてしまう人間らしさが愛おしくなってくる。実際、ほとんどの人は人類の進化を感じぬまま死ぬ。子供を産み育て命の輪をつないだとしても、人類がいまだかつて逃れえなかった魂の孤独や生き物としての時間的な限界を突破することもなく、死んでしまう。

クーパーが死の恐怖に抗うことができたのはブラックホールに赴くほどの冒険の機会に巡り会えたからこそだけど、マン博士に共感してる自分はやっぱり怖気付いてしまうだろうなあ。今はもう若い頃ほど怒りを感じなくなってしまった