T4を見てきた

なかなか面白かった
基本的に続きものの伏線を拾う用途で作られた感じだったなー
その分、純粋な一本の作品としての面白みっていうのは若干物足りないかもしれない



ジョン・コナー
クリスチャン・ベイルはかっこいい!
バットマンの時の心に傷を負ったヒーローの芝居が素晴らしかったし、
今回も間違いなかった



カイル・リース
かわいい!
T2の時のジョンを思い起こさせるけど、もう既に戦士として戦う男にもなった状態で登場
ただ、人類抵抗軍への参加を熱望する若い一般市民として



プロトタイプT:マーカス
いろいろな伏線をつなぐ為の便利キャラ
何故、"審判の日"当初は小生意気なガキにすぎなかったジョンが抵抗軍リーダーになれたか
ジョンが知らない未来の不確定要素
抵抗軍にも入れず、マシーンにもなりきれない元死刑囚の操り人形



あえて難を言うと、
上記の三人のからみ具合がこの作品単体としての魅力になるはずだが、
基本的にそれほど重厚な絡みが無い
出会った時もほぼ必ず、
「お前の名前は?」
「カイル・リース!」(とか、ジョン・コナー!)
って感じで、名乗るだけ
伏線を拾うのに精一杯で、人間ドラマが物足りない感じは否めない
それに、惨殺が少な過ぎる
T1の未来戦争で頭がい骨の山があったくらいなのに、
人間とターミネーターの戦争が始まった段階での虐殺シーンがあんましないし、
核戦争後にハンターキラー(T1の未来に出てきた飛行機みたいなやつ)が殺しまくってるはずだけど、
一般市民ですら地下に隠れてるはず(T1回想シーン)の戦時中に、外に基地作ってても結構安全
あと、人間を捕まえるとかってのはやっぱりマトリクスを想像しちゃうし、いらなかったかなーと思う
スカイネットの主力人型兵器がT-600の時代からT-800へと移りゆく時期で、
T1オマージュで工場を見せたいとかいう理由で作った設定だろうけど、ちょっと興ざめする
ターミネーターは人間を虐殺するからターミネーターなんだし、捕まえて利用するとかはマトリクスだから



それだけ、伏線は拾いまくってる
元々ただの一般市民だったジョンがどうやって抵抗軍リーダーになったか
ジョンがリースにサラ・コナーの写真を渡す
T-800のような人間に近いターミネーターが開発された理由
T3で無視していたサイバーダイン社のスカイネットへの関わり
T3のT-800動力電池(この設定自体がどうかと思うけど・・)
T1の回想シーンででたジョンの顔についていた傷痕
T3のジョンが世界への呼びかけにアナログ無線を使ったこと
ジョンとリースとの信頼関係が生まれるきっかけ



伏線広げすぎてどうしようって感じのシリーズだけど、
ちょっと良いまとめ方だなーって思ったのは、
人間と人間が殺し合うシーンが出てきたところ
今までは現代の世界が舞台だったのであんま気にならなかったけど、
未来時代のSFなのでちょと"世界系"な感じのリアリティの無さがあるけど、
「私たちの敵はマシーンのはずでしょ・・・?」
とかってセリフで自分をレイプしようとする男たちを説得してたりするのは中々面白かった



ターミネーターが好きな人は普通に楽しめるはず
トランスフォーマーも出てくるし