プログラマになりたいと思って情報学の基礎を学習していくうちに、
自分に決定的に足りていないものがある日わかった。
それは、数学の知識である。
高校は数Ⅰまでしか選択しないできたし、
大学の入試は英語と国語と文学が少しだけだった。
そして良書と呼ばれる入門書を手にとって一生懸命理解しようとしていくうちに、
「log」
という壁にぶち当たった。
高校の数学でも習う対数というものだが全然知らなかった。
それが今の自分の数学的素養。
そして図書館で数学を勉強する本を探していたとき、ふと目に留まったのが、
「プログラマの数学」
である。
著者の結城浩さんの「結城浩の心がけ」というサイトをブックマークしていた事もあり、この本の存在を見逃さずに済んだ。
読者に四則演算と累乗以上の数学的知識を要さずにプログラミングを理解させていく。
そこからどんどん発展していって、帰納法や再帰などまで話をする。
この本は入門書としてすばらしい。
入門書として100点だ。
だからこそ応用は利かない。
基礎的な学習に最適な分、応用力をつけていくことはできないので、
買って家に置いておいて、
他のことで解らなくなったときに開いて基礎的な部分に見落としがないかどうかを確認する為に持つべきだと思う。