X-MEN first generation を見た
副題の名にふさわしい秀逸なアナザーストーリームービーだった。
既に前作で披露されていた強制収容所のシーンから入る冒頭で一気に既存ファンを引き付ける。
それぞれ別々に生きてきたエリックとチャールズの正反対のバックグラウンド。
その中でもミスティークがチャールズと幼なじみとして暮らしてきた日々と、エリックたがたった一人で復讐の憎しみにすがりついて燃えたぎる日々と。
この対比と、そしていままでの作品の中で描かれていた三人の関係とが丁寧に絡められている。
時代背景の物語への取り込み方も気が利いていて、あの時代のユダヤ人の苦しみと葛藤が主人公二人の涙として美しく表現されている、と思う。
あえて注文を出すとすれば、バックグラウンドムービーとして必然的でない新キャラの扱いがちょっと雑で可哀想だったし、そもそも多すぎる。
今までのシリーズと比較してやや敵キャラ達の魅力が少なく感じるし、後半はキャラ設定が甘いひとが増えてしまってセリフへの感情移入もしづらい。
ただ、いちファンとして総括をすれば、ミスティークもっともっと出してくれ!あと、ウルバリンあんな無理に出すくらいなら代わりにジーン出してくれよ!
と言いたいところだけど、そうでなくても十分楽しめた一本だった。