また会う日まで(後編)


中3のクラス替えでKとまた同じクラスに戻ったが、まだ絶縁状態は続いている

同じ班になっても


細かくは覚えていないけど、確か、

修学旅行の行き先の希望がみんなバラバラになって、そこで

ジャンケンで決めよう

というような私の提案にKが乗ってくれて、それがキッカケになってよりが戻ったんだと思う



その班の構成も妙な感じで面白かった

私とK以外のメンバーが全員特殊なキャラクターで、他の班から敬遠された人間だった


むしろ私とKがコミュニケーション無しのあうんの呼吸でそんな奴らを集めていたようにも思う

あるいは、私やKも特殊なキャラクターだったのかもしれない


旅行は楽しかった


Kが班の中の女子と二人でいきなり消えたり、

私と変な仲間達一行が京都タワーの前で浮浪者のお婆さんに

「100円めぐんでください」

と声をかけられたりして、愉快だった



何度くじ引きで席替えしても必ず最後尾に二人の席がならんでいた


授業中に紙飛行機飛ばして怒られたり

自転車で中野から上野動物園まで行ったりした


高校に進学してからも、

一緒に麻雀したり、全国お笑い模試の答案用紙を取りにお台場行ったりした



高校を出てしばらくすると、Kがいきなり単身京都へ引っ越したから、夏などに遊びに行った

いくつか観光地にも赴いたけど、

びっくりドンキーで連れが頼んだびっくりコーラがバカでかいという印象しか残ってない


その後Kは東京に帰って来たが、痴情のもつれなどがあって、今は少し距離を置いている