狂気と真面目


大学ん時



友達(以後Aとする)が気が狂って離島の病院に放り込まれた


半年か3ヶ月くらいで改善して復学し、

卒業制作で気が狂った自分自身を題材にしてドキュメンタリー映画撮ったやつがやたら面白かった



Aが入院した病院は実はAの親父が診療してる精神病院で、


映画の中のインタビューで

まさか自分の息子がねー…


とインタビュアーの息子に語りかけてた



長い付き合いの彼女がいて、

Aの、もうダメだーとか辛いーとか言うセリフを聞かされ続けていたらしい


ある日、

いつも弱気だったAがいきなり

人生余裕でいけるわ
とか
俺勝ってる

みたいな事を言い出して、今までの弱気と正反対の自信に満ち溢れた性格に変わった


彼女がその違和感を見逃さずにAの家に訪れてみると、



そこには、部屋中に直に書かれた「死」の文字

マジックやら墨汁やら油絵の具やら


対になる壁には

「死様」「死様」「死様」



そしてAは離島の病院に送還された



ああいった真面目に人生が懸かった作品てのは本当に面白い