大いなる陰謀を観た


主演・監督 ロバート・レッドフォード

出演

トム・クルーズ
メリル・ストリープ


結論から言うと、そんなに面白くなかった。


万民に受けるエンターテイメント性はかなり低いけど、

アメリカ社会とか世界情勢とかに興味がある人はそれなりに楽しめると思う。


原題は LIONS FOR LAMBS で、直訳すると

「羊達の為に存在する(闘う)ライオン達」


劇中でもこのセリフが出てくるけど、

アメリカの世界戦略が

一握りの権力者達(羊達)の為に勇気と理念をそなえた勇者達(ライオン達)が犠牲となる事

で成り立っている事を表現している。


ただこう言ってしまうと身も蓋も無いけど、

テーマがアメリカ自身のプライベート過ぎて、外人たる私にはそんなに実感が沸かなかったし、

さらにエンターテイメント性が薄いストーリーでは、世界的に興行が成功するとは思えない。


個人的な意見としては、

トム・クルーズファンとしてあの伊達ぶりが存分に楽しめたし、

メリルもロバートも老獪な伊達で応戦し、伊達フェチとしてとても堪能できた。


多分、私はアメリカ人気質という奴が好きなんだと思う。


平和より正義と自由(これも劇中でアメリカ人の気質を表現するフレーズとして登場する。ちなみにルーズベルトが言った)、諦念と傍観を憎んで情熱で魂を燃やしたいと願う。


そういったザッツアメリカに好感を持てないと

全くもって楽しめないどころか、(劇中でも語られている)アメリカの欺瞞に辟易している世界の人々といった感想を持つに終始する内容だ。


ま、トム・クルーズ大好きってことで私的にはおk