「蟹工船」読んだよ


蟹工船

小林多喜二



はっきり言うと、文章が読みにくい。


ノンフィクションではないけど、事実を元にして描かれた話。


昭和初期に資本主義経済が隆盛を見せ始め、

様々な経緯で集まった蟹工船の漁夫をはじめとする労働者たちが、

誰も味方のいない北洋の海で労働闘争をする為に立ち上がる。



かなり綿密な取材をしているらしいので、

蟹工船の労働の過酷さはありありと伝わってくる。


その上で、

ラストの「蜂起」のシーンが来るとなかなかドキドキした。



雑夫として雇われた年端もいかない少年達が慰み者としてひどい扱いを受けるところとか、

アッー!って感じ。



マルクスの資本論を読んだりして、

面白いなぁと思う人は読むと良いんじゃないでしょうか。


ってか読む順番逆か、普通。



ただ、

物語として小説を読みたい人にはあまり勧めない。


退屈だからってのもあるけど、

何より、

題材が普通すぎると思う。