「桜の森の満開の下」読んだよ
男心の中の女のはなし
桜の花っていうのは恐ろしいものなんだって、昔の人にとって。
なんとなくわかるなーって感じ
物語の冒頭でくわしく語られてて、
今でこそ花見っていう行事があるから桜は美しさを愛でるものだけど、
それ自体は何か得たいの知れない空気を生み出す、
物の怪みたいな。
桜の季節は比較的空気が澄んでたりするから、
抜ける空の青、
闇みたいに深い、木の幹の黒、
真ん中だけ血みたいに赤い、桜の花のピンク
で色味的にも少し怖いよね。よね。
そんで、主人公の山賊はちょっと子供みたいな純粋なキャラなんで、
世間で怖いとか言われてるものがあると、
「おれは怖くねーし」
とか言っちゃうのね。これ地雷。
うん。
んで、ある美しい女をさらってきて嫁にするんだけど、
その嫁が怖い。
怖いものねーしとか言ってた山賊も、
あとあとで「こいつヤベー、この女ヤベーし」ってなる。
確かにいろんな意味でヤバイ女なんだけど、
女の計算みたいな物はずっと鋭くて、
頭はすごく冴えてる。
一方、山賊野郎は、
心がどんどん病んでいって、最終的には、、、、。
後は読んでみそ。
最初の「男心の中の女」ってのは最終的な感想ネ。