「よだかの星」読んだよ
切ねぇー、マジ切ねーよ
よだか
森達也のドキュメンタリー映画で
「1999年のよだかの星」
ってのがあって、
動物実験で食べもしない生き物を殺生しなければ存立できない人間社会を眺めるってヤツ。
その中で以下の「よだかの星」の一節が引用される
また一疋の甲虫が、夜だかののどに、はいりました。そしてまるでよだかの咽喉をひっかいてばたばたしました。よだかはそれを無理にのみこんでしまいましたが、その時、急に胸がどきっとして、夜だかは大声をあげて泣き出しました。泣きながらぐるぐるぐるぐる空をめぐったのです。
(ああ、かぶとむしや、たくさんの羽虫が、毎晩僕に殺される。そしてそのただ一つの僕がこんどは鷹に殺される。それがこんなにつらいのだ。ああ、つらい、つらい。僕はもう虫をたべないで餓(う)えて死のう。いやその前にもう鷹が僕を殺すだろう。いや、その前に、僕は遠くの遠くの空の向うに行ってしまおう。)
確かこんな感じのところが使われてた。
それを見て胸がぎゅーってなったなぁ、当時。
よだかが食べた虫が体内で暴れてもがいて死ぬ
明日は、鷹が暴れてもがくよだかを殺すだろう
とか言ってんの。
切ねぇー。
いずれ俺も死んで灰になって土に還って、
それを苗床にして植物が生えて、
その植物を豚かなんかが食べて、
その豚を誰かが食べたりするのかなーとか考えたり。
なんか不思議だよねー。
でも、もうよだかみたいに泣いたりはできないなー、俺は。
人間過ぎて。