大学生の頃にスーパーでバイトしてた時のはなし。
閉店前の夜間で日雑の品だしを担当していて、ほとんど客が来ない。
配送所から送られてくるパレットっていう品物を運ぶワゴンがあって、
俺の役割はそれを1日分片付ける事だ。
実際結構な量があって、
食品なんかはたくさん人手があるからいいけど日雑は一人だった。
ワゴンは鉄製で重いし、
鍋12個入りのダンボール(あほか)とか、
お徳用洗剤1kgの24個入りダンボール(あほか)とか。
俺、半べそ。
ある日俺が閉店前の見回りをしていると、
「ドズッ!!!!!!!」
っと、突然後ろから硬い何かに背中を思い切りぶっ叩かれた。
振り向いてみるとそこには4、5歳くらいの可愛らしい男の子がいて、
「ねー痛かったー?」
とか言いながら、
その手に店の自転車屋の工具から盗んできた最大最強のハンマーをぶらぶら下げていた。
俺は少し考えてから、
本気の本気の本気の殺気を目からその子供に叩きつけてやり、
ガキは泣きそうな顔になってすごすごとママの所へ帰って行った。
勝った。