という名の一本の線(下書き)

漫画「ぼくらの」の本編中にカコという男の子が登場する。

中学生らしい家庭内暴力を振るう普通の子供だ。


同級生の大人びた女の子に憧れたり、

典型的ないじめられっ子の同級生をいじめたり。

そんな短絡で思考停止している生活を冷ややかに非難する姉に暴力で反論する。

ごく普通の中学生だ。


この男の子の傍若無人な振る舞いに、

自分の中学生時代を重ねていた。


「人を一本の線の上に置いて見ている人間は・・・」

一本の線。



それが何なのかわからないまま、

その状態が惨めだと感じるままに、違う価値観を求めてもがいてたけれど、

最近、

その一本の線って奴は、

社会そのもののことなんじゃないかと思った。


もっと厳密に言うと、

社会を成立させる為の共通の価値認識をもたらす媒体。


簡単な例で言うとお金が思い浮かぶ。

それ以外にもたくさんあると思う。


追記:2007/11/16)

その一本の線は、人間を「優れた者」と「劣った者」として優劣をつける思考パターンかなと思う。

お金や学歴なんかは、社会がもたらす人間の一本の線として具現化(あるいは可視化)されている。


追記:2007/11/21)

参考リンク:サキノハカといふ黒い花といっしょに