過去の記憶メモ「大学時代の社会学の小論文」

過去の記憶メモ「大学時代の社会学の小論文」
部屋を整理してたら出てきたので、メモしとく。


 講義の中で説明があった通り、

インナーシティ問題は公害や人口過密などが

自ら引き起こす結果によって自らを深刻な状態に追い込んでゆく性質を持っていて、

それらは地上げやジェントリフィケーションによって解決したように思える。

しかし今日の都市、

特に東京において清潔に見える部分というのはごく表面的なものにすぎないのではないだろうか。

中でも治安の面においては、過密による新たな問題が生まれていると思う。

 バブルの時代、いくら裕福な人間が都心部へ流入したとはいえ、

都心部に裕福な人間だけが住むことになったわけではない。

この時の人口の移動は今までのそれよりも

さらに階級・階層の異なる人間同士が入り混じった地域を生み出しているのではないだろうか。

ジェントリフィケーションのきっかけは地上げであるが、

それは行政の都市計画等とも無関係だし、

おそらく当時にはもう徹底した地上げが要求される程

交通手段が不足していなかっただろうからだ。

 そういった階級混在地域に生まれるのが差別である。

差別と言うと主に個人の価値観について述べる場合が多いが、

僕は社会問題の中にもそれを見出せると思う。

例えばブルーカラーとホワイトカラーのように、

社会的立場や階級としての差別が大きくなっていくと治安の悪化につながるのではないだろうか。

 最近よくニュースなどで報じられる外国人による犯罪ケースは、

その社会的差別の最も大きい部分の一つから生まれたものであると思う。

またラベリングなどの少年犯罪の原因となるものも、

社会の中で非人間的な差別化が進行した結果とつながっているのではないだろうか。

 近年の都市においては、

社会状況と自己との間にズレが生じて犯罪につながる場合が増加している。

そしてその犯罪がまた報じられ、

どこかにズレを生んで、さらに都市問題の深刻さを深めてゆくだろう。

なんの講義だったんだ、一体。

社会学の先生が面白い人で、比較的真面目に講義を聞いていたことは覚えているが。。

じぇんとりふぃけーしょん って何?おいしいの?それ。