<span style="font-size:x-large;">「インサイド・マン」を見た。</span>



うーん・・・



スパイク・リー



間違いないな、やっぱ

て感じ。




ジャンルとしてはクライムサスペンスになるんかなぁ、きっと。


最近映画自体を見る機会が少なくてこのレポートも休んでたんだけど、

と同時にレポートを書いても楽しくない映画しか見れなかった。


しかし、


インサイド・マン





この映画の面白さはなんといっても


スパイク・リー 対 観客


この構図。



サスペンス映画ではしばしばあることだが、

監督が意図的に作品と客の間に距離を作っている。


その距離こそがこの映画の大テーマでもあるように思える。


距離とはすなわち、「未知のもの」への好奇心にも似ている。



作品がどういった意図の元に作られたか

を限りなく見えにくく表現する手法だ。



具体的には、


まず主観性が薄い。


映画の冒頭で

銀行強盗のリーダーが一人暗がりに登場し不可解な語りをはじめる。


その後、

恐らく対決するであろうネゴシエーターが事件現場に参上する。


さらに、

事件現場となった銀行の頭取の使い魔となって弁護士が登場する。




三者の思惑や行動が入り混じり、


そして

真相が明かされる契機はフとした瞬間にそれぞれに舞い降りる。



あるいは、




三者以外の者からもたらされる事もあったかもしれない。。。




こういった裏切りに次ぐ裏切りの展開と、

裏切りに次ぐ裏切りの主観性が、


主観性そのものの希薄さをもたらす。




「え?」「え?」


っていう事が連続でそのまま起こる。


この不親切さもこの作品の魅力だといえる。



ただひとつ言える事は、


考えるのが嫌いな人には向きません。。。



あしからず。