<span style="font-weight:bold;font-size:xx-large;">「TAKESHIS'」を見た</span>
「TAKESHIS'」を見てみた。
賛否両論を呼んでいるというこの映画。
あまり期待していなかったからかもしれないが、
結構楽しめた。
この映画は、
日本のテレビでたけちゃんマンとか元気が出るテレビとか、
お笑いウルトラクイズのビートたけしが主演している。
エンドロールにもキャストのトップに
とでかでかと掲げてある。
故に、
芸術映画の鬼才と呼ばれていたあの
を見たい客には不満があるだろう。
芸術でない作品だから、
というような単純な言い訳じゃなく、
「TAKESHIS'」
だからなんじゃないだろうか。
そして、
たけし映画の強い特徴でもある、
キャストの濃さ
がいつもに増して顕著に現れていて笑えた。
名前を列挙しただけでもちょっと面白い位だ。
岸本かよこ
・・・
渡辺哲
松村邦弘
ゾマホン
どんな映画だよ!
さらにタップダンスとブレイクダンスとスクラッチがコラボレーションライブ。
意味がわかんない(笑)
まじめな話。
他の北野映画とはかなり毛色の異なる作品であることは間違いない。
さっきあえてたけし映画と北野映画を使い分けたんだけど、
今までの北野武作品は、
人間北野武が映像の花を咲かせていたのに対して、
この作品では、
人間ビートたけしが映像の花を枯らそうとしている。
「TAKESHIS'」の二人が作品に出演して、さらにそれを冷静に眺めて
いる50歳代の男が作品のメガホンをとっている。
そう、
人がそのように生きることで、
元々もっていた人としての人生を越えるキャラクターを持ち得ることがこの映画で表されている。